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2009年04月25日

●「造幣局の通り抜け」

[節]
浪花の空が澄み渡る
此処は大川天満橋
ずらり並んだ人手に続けば
あっという間に造幣局
桜所と言われる通りの
大阪名代の通り抜け

(語り)
大阪での桜の花見と言えば、この造幣局と大阪城がやはり人気なのであります。
特に造幣局は関西の中でも八重桜がとりわけ多く、この八重というのは開花が遅いためこれまたどっと人が押し寄せるわけであります。

[節]
人では多いが情緒は少ない
それは何故かと問うてみたらば
右に左に観光客
話す言葉は世間に名高い
声も大きく話もでかい
その上見えたる一団は
大陸からの来訪者
我らに似たる風体だけれど
話す言葉は (Ah...) ※中国語or韓国語で一喋りする(中川家調で)

(語り)
え〜こんな調子ですから警備員の誘導の声、屋台の呼び声も更に大きくなるわけであります。
館内アナウンスに至っては、そこらじゅうに設置してあるトランペットスピーカーから、夏休みのラジオ体操のようなボリウムで鳴っておるワケです。
日本語のみならばまだしも、英語、中国語、韓国語を加えて放送するもんですから、(本に)情緒もへったくれもあったもんじゃあございません。
それでもこれだけ沢山の人が来るのですから、よっぽど大阪という所は賑やかな事が肌に合うのでしょう。

[節]
これも大きく耳に残れば
桜なんぞは心に届かぬ
なれば食い気に走ろうかいの
それとも色気に走ろうかいの...(こんな感じで続く)

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写真:八重桜

2009年04月23日

●「第367回 上方講談を聞く会」@ ワッハ上方, 大阪

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旭堂南北さん、よいですね。
あの喉を振り絞って言葉を紡ぎ出す様は心を捉えます。
不思議なものです。

2009年04月20日

●「司馬遼太郎短篇全集 第4巻」司馬遼太郎(著)

両親の話によく司馬遼太郎と開高健が出てきたのを思い出し、一つ読んでみる事にしました。



ん〜、現在の私好みではないですか!?
宮部みゆきさんおすすめの一遍、「果心居士の幻術」はもちろん贅沢な傑作。
ですが個人的には「女は遊べ物語」が、まさに男の度量を試されているような話なので身にしみました。


2009年04月14日

●「第54回 講談日本一亭南陵会」@ ワッハ上方, 大阪

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最近は盛況のようでして少し遅れると満席ですので追加の補助席を用意してくれます。
狭い場所に人が多いと何だかワクワクします。
楽しませて頂きました。

2009年04月13日

●「愛撫」梶井基次郎(著)

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特になんて事ない内容なのですが、味わいがあって可笑しみがあって読み終えた後に微笑ましくなります。もしも女に生まれたならこうゆう洞察力のある男子、好きやなぁ。

ここの文をDLして文庫リーダーで読みました。

2009年04月03日

●近代における日本文化のピークは昭和10年頃...

という話をどこかで耳にしました。
でも生前な訳でして...動画を発見し、拝見。

今の日本もすごいですが、当時は当時で素晴らしそうです。
ローマやパリのような欧州の都市が浮かびました。
景観もさることながら精神面でも豊かだったのかもしれませんね。
当時の日本人と話してみたいなぁ♪

2009年04月02日

●「大切な雰囲気」小出楢重(著)

直木三十五のエッセイを読んでいると、画家の小出楢重君は、随筆を書かせると僕より上手いと云っていたので読んでみました。

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ん〜なんとも言えない渋い味のある文章ですね。
時節オチ(下げ)的な表現もあり大阪の人らしいユーモアが微笑ましいです。

ここのをDLして文庫リーダーで読みました。