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2011年01月19日

●「厄払い」@立木山寺, 滋賀

日本には厄払いと云う行事がありますね。
私はまだなんですが一足先にお供してきたんで、その印象をば短歌にて。


息切れと 寒さ抱えて 立木山 厄落ちるのは 何段目かな

意訳)
立木山寺に着く迄には、山の斜面に沿うようにあるかなりの段数の階段を登り切らなければならない。
とにかく大変な上、季節は冬でもあるので寒い。
やっとの思いで寺に着く迄に、厄が落ちているのではないかと錯覚を覚えるくらいの階段であるよ。という心持ち。


息切れて 仏拝んで 厄落ちて 柚茶貰うて ゐぬ立木山

意訳)
息切必至の階段を登り、仏様を拝んで、厄を落としてもらい、接待の柚茶を頂いて、帰る立木参りであるよ。


鹿泣いて いるかと思うて 下見れば オヤジの口笛 紛らわしい奴

意訳)
立木山寺の寺伝によれば、
厄年の42歳であった空海がお寺の建立をする経緯は、菩薩が白鹿に姿を変え、霊木を見つける手助けをしたからだと云う。
その寺伝の立札を読んだ後、お寺の山門から耳を澄ませば、どこからか鳴き声のような音が聞こえる。
もしや伝説の「白鹿」ではと、ハッとして崖下を眺めれば、おっさんが口笛を吹いていたというよくある話。


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